事件はIQではなく拳で解決する時代 〜コナン映画感想
こんばんは、まいくと申します。
文書の練習にブログでも始めようかなーなんて軽い気持ちで開設してはみましたが、書くネタが見つからず放置することはや数日。
まあこういう時は無難に流行ってる映画の感想でも記事にするかーということで、
『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』
見てきました。
で、映画館を出て第一声。
「馬 鹿 じ ゃ な い の !?」
はい。馬鹿です。相変わらず馬鹿なことやってるなこのシリーズは!?って感想が最初に出ましたね、ええ。
推理アニメのはずだよね名探偵コナンって。火薬には人間のIQを奪う成分でも入っているのか…?
というわけで以下、初見勢によるふんわりした感想です。思ったことを正直に書くので気分を害したらごめんなさい。
あとネタバレ注意です。まあ感想ブログに来る人は大半鑑賞済だと思うけど。
- 冒頭のシーンの意味について
物語は、シンガポールの高級ホテルの屋上で重要人物であるレオン・リー社長と被害者の女弁護士(名前忘れた)が会話するシーンから始まります。
女弁護士が注文したワインの銘柄まで言い当て、切れ者ぶりを遺憾無く発揮するレオン社長。(ずっとこのキャラのままでいてくれれば…)
このやりとりの最後でレオンが「君の提案にはNoだ」と言い放ちますが…(うろ覚えだったからもしかしたら逆だったかも)結局この提案とは何だったのだろうか…?
2回目見に行けばわかるかもですが、私は劇場で同じ作品を2回見ない主義なので(単に金欠なだけ)
- レオン社長について
まあネタバレしちゃうと女弁護士を殺害した犯人はレオン社長だったわけですが。
その動機が、シンガポールの街を潰して新しい街を作るってことらしいんですが…どう考えても賠償金の方が高くつくのでは?
その責任を押し付けるためにあの海運会社のボンボンを引き入れたんだと思いますけど…
にしても、現実的に考えて工事を受注できる確証もないのに、街ぶっ壊すってリスキーすぎない?
まあ現実的とか言い始めたら、空手の大会の優勝者に宝石を埋め込んだベルトを贈呈するって時点で大概頭おかしいですけどね。(天下の鈴木財閥じゃないんだから)
コナン映画は時たまとんでもない動機で事件引き起こす犯人が出てきます。ゴッホの偽物が許せなくて飛行機を爆破したり、シンメトリーじゃない建築物を片っ端から爆破したり…
だけど今回の社長はそういったレジェンドクラスのインパクトもありませんでしたね…
弟子だけでなく小物感溢れる海賊たちにすら裏切られるという…ただただ残念すぎる犯人…
- そして超主要キャラ、京極真。
この人については戦闘力が反則的ですからね。野放しにしてたら悪い奴全部倒してはい事件解決となりかねない。
それではドラマ上困ると、戦闘力を抑えるために考案された手段が…
ミ、ミサンガ???
しかもレオン社長の意味深クソバイス付き。
いやいやいやいや。
そんなんでこのチート止められるわけないでしょ。
劇中最強キャラとの呼び声高い京極真だよ?
いくら大好きな園子さんが傷ついたからって、そんなので止まるはずが……
止まっちゃったよ!?
えっ?嘘でしょ?
そんなクソ社長の「心·技·体が備わるまで拳を封印すべきだ…」とかいうふわっとした助言で心乱されるほど精神弱くないよね???
…いやでも純粋な京極さんのことだ、レオン社長の姑息な暗示的な何かにかかってしまったのかもしれない。
ミサンガが切れた瞬間すぐ戦闘力が復活してるし。このミサンガ実は100kgくらいあるのでは…?
しかし、脚本上京極さんの力を削ぎたかったのはわかりますが…
もう少し他の手段があったんじゃないかなと思ったり。
それこそ園子が人質に取られるとか、敵の卑劣な作戦で怪我をするとか、なんなら謎技術で拳を振るうと園子が苦しむ装置とか作ったら良かったんじゃないですかね(適当)
まあ復活してからの京極さんはやっぱクソ強で痺れまくりだったから別にいいんですけどね。
コナンはアクション映画だった(今更)…?
- 全体的な感想
特に終盤、敵側の立場の変遷が激しくてちょっと現状を把握しにくい感じでしたね…
結局今危険な場所はどこなのか、誰が誰と対立しているのか、もう少し時間をかけてはっきり観せてほしかったかも。
なんだか悪い部分ばっかり指摘してしまいましたが、良い所も褒めたいと思います!
個人的にはリシくん好きです。褐色細目はずるい。
終盤で目が開くのいいですよね…細目のロマンが詰まってる…
あとコナンとキッドの掛け合いも魅力的でしたね。普段は宿敵の2人が共闘する展開はアツいと古事記にも書いてある
あと実在の場所をあそこまでぶち壊す許可をくれたシンガポール観光局、あまりに寛容すぎる。
まあ宣伝にはめちゃくちゃなってますけどね…ちょっとシンガポール行きたくなりましたもん。EDの街並み綺麗だし。
だけどあの例のホテルの船っぽい上部を爆発させて、水に浮かべようと思いついた奴は相当な馬鹿だと思います。思いついてもやろうとするな。そして許可を出すな。
でもそういう荒唐無稽さがコナン映画の魅力でもあるわけで…そういう部分ではかなり楽しめました。
最近のコナン映画は良作が続いていたので、久しぶりにツッコミどころ満載な作品が出てきてくれて嬉しい限りです。
そんなわけでとにかくかっこいい京極さんとか怪盗キッドが見たい人にはおすすめな映画でした。
ではまた。