猫の額より尚狭い

適当に書き散らしていけたらいいと思います

すべてのポケモン好きが見るべき映画が公開されてしまった 〜名探偵ピカチュウ感想〜

こんばんは、まいくです。

最初の記事からだいぶ間が空きましたが、未だにぽつぽつ訪問してくださる方もいて嬉しい限りです。

さて、今回は名探偵ピカチュウを見てきたのでその感想を述べていきたいんですが…


いや面白すぎるな!?


評判が良いのは知ってたけど、まさかここまで楽しませてくれるとは驚きです。
ポケモンという生き物が存在する世界観、謎解きやアクションのワクワク感に親子の絆、男女の恋愛まで詰め込んでくるまさにエンターテインメント超大作!!

何よりピカチュウを初めとするポケモン達が皆可愛い&かっこよすぎて…
随所に散りばめられた小ネタに、往年のポケモンファンならニヤリとさせられること間違いなしですね!


ちなみに私のポケモン歴は、シリーズ2作目である金・銀から最新作までほぼ全シリーズを遊び続けているので(マイナーチェンジは未着手のものもありますが)かれこれ20年になるでしょうか。

もちろん筋金入りのポケモンマニアたちには及びませんが、私も809種類(2019年5月8日現在)のポケモンのほぼ全ての名前は知っていますし、それなりのポケモンファンではないかと自負しています。

私のような長年のファンのみならず、昔ハマっていたけど大人になってポケモンを卒業してしまった人、そもそもピカチュウ以外のポケモンの名前を知らない人、最近ポケモンGOの影響でポケモンを知り始めた人、全ての人に見てほしい映画です。


それでは宣伝はこのくらいにして、以下ネタバレを含んだ感想ですので未見の方はご注意ください。




  • 最高だったところ

全てです。と言いたいところですけど、それだとこの話終わっちゃうので…


まず、何よりも当たり前にポケモンがそばにいる世界観の描き方が素晴らしい。
街中で普通に人々がポケモンを連れ歩く光景って、アニポケとかで見慣れてはいるけど実写だとより感激する…!

田舎町でも、ニューヨークに似た都会でも、当然のようにポケモン達が闊歩し、人間と手を取り合って生きている。

もう正直この光景を見られただけでポケモンファンとしては100点満点です。これだよ視聴者が求めていたものは!!


ポケモン達の造形も、最初は不安もありましたがスクリーンで見ると全く違和感ありませんでしたね。
リザードンフシギダネキモリなどの皮膚はだいぶ爬虫類よりのリアル路線なのですが、動きに愛嬌があるせいか、すんなりと受け入れることができました。

むしろキモリがガラスに貼り付いて休んでる所とか、アニメやゲームでは実感しにくい生態が垣間見れて良かったです。


ていうかかわいい。
ゴロンダに甘えるヤンチャムも割とリアルな泣き声を上げるカラカラも若干キモめなベロリンガも鳥感マシマシなピジョンワシボンウォーグル達も警察官の後ろを誇らしげに歩くガーディもなんだかちょっと小憎らしげなバリヤードも変身すると目が点になるとこまで忠実に再現されたメタモンもヒロインのリュックに背負われてるコダックも…もう皆かわいすぎる。

個人的にベストオブかわいいは、森でひょこっと出てきたフシギダネ達ですけどね。
ティムの言葉がわかってるのかわかってないのか読み取れないところとかもう殺人的にかわいい。そのあと大勢で出てくるところも超かわいい。ダネちゃんかわいいよダネちゃん

ああやってポケモンがぞろぞろ群れを成して出現すると個人的にはあの超神ゲーポケモンスナップを思い出してしまうのですが…(ポケスナのフシギダネちゃんもかわいい。でもヒトカゲがわらわら出てくるとこもたまらんかわいい…ポケモンスナップ最近のポケモンも追加してリメイクしてくれ頼む)

ポケモンスナップの話を始めるとそれだけで1つ記事が書けるくらい長くなりそうなのでこの辺にしておきますが。

もう5秒に20個くらいかわいいが溢れてる。この世界に生きる全ての生き物が愛おしい…!


ピカチュウパイセンに至ってはあの可愛さであの渋い声…そのギャップに心を撃ち抜かれない人間がこの世にいます?
はぁもうかわいいあんなかわいい生き物を前にしてティムはよくパートナーにしないという選択肢が取れるな私だったら発見した瞬間にもふもふフガフガすんすんしてほっぺたむにむにしてしわくちゃにしてシワの隙間に顔を突っ込みたい…かわいい…


とまあこんな感じで、一度映画を見てしまったからにはあのキュートさのトリコにならざるを得ないというわけです。

(この動画かわいすぎて延々と見てられる…見る合法ドラッグ…↓↓↓)

youtu.be


演出については100点満点中500億点って感じなので良い所を挙げたらキリがないんですが。

特にやられたぁっ!!ってなった大好きなシーンは、超巨大ドダイトスが地面を割りながら登場するシーン。

ドダイトスというポケモンのロマンがこのシーンに凝縮されているといっても過言ではない…!!
ドダイトスって正直歴代御三家の最終進化の中ではちょっと地味なイメージ(好きな方ごめんなさい…!!でも私ダイパの最初の相棒はドダイトスでした)なんですが、実写ならではのこういう迫力ある魅せ方もできるのかと感服しました。

でも動き出したと思ったらすぐに元に戻っちゃうドダイトスくん達ズボラかわいい。


ストーリーについては、ハリウッド映画らしい主人公・ティムの成長と親子の確執、淡い恋、巨悪との対決という盛り沢山な構成となっています。
様々な要素を取り込みながらも、ストーリーを破綻させずにきっちり書ききるのは流石の脚本力ですね。

ちなみに同名ゲームの原作、私はプロローグしかプレイしていないので(有料版もダウンロードしたかったのに気づけば半額期間が過ぎてて結局やらずじまい…)どこまで原作沿いのストーリーかはわかりませんが。

確か原作のティムはもっと少年だった気もするし、トレーナーの道を諦めたみたいな描写はなかったと思うので(ここ曖昧)、実写版はより大人向けにシフトしたのかもしれません。

物語はティムの父、ハリーの行方を追うという動機から動いていきます。
最初はピカチュウのことをパートナーとして認めていなかったティムが、いつしか身を呈してピカチュウを守るようになり、2人は真のパートナーとなっていく…

もうこう書いただけでも最高であることが伝わりますよね!
そうそう、ポケモンってのはトレーナーとポケモンが種族を超えてかけがえのない相棒となっていく物語なんだよな…!!

アニメやゲームだとどうしても絆を深める手段がバトルや冒険になりがちなので、2人で同じ謎を追い求めることで信頼を深めていく作品は貴重だと思います。だけどそれもポケモンと人の多様な在り方の1つなんだよね…!!


そして今作での悪役の目的は、ミュウツーの力を利用してポケモンの体に人の意識を移植すること。
人間がポケモンの力を手に入れれば進化した存在になれる!!的なことを言っていた気がしますが、それで具体的に何をするつもりなのかは語られていません(もしかしたら言及あったかもしれないけどうろ覚え)。
ですが、病気で車椅子生活になった彼にとって、頑健な肉体を持つポケモンは憧れの存在だったのでしょうか?

話はズレますが、黒幕が車椅子の老人だったというのはポケスペ(漫画版のポケモン)のヤナギをちょっと思い起こさせますよね…もしそこまでオマージュしてたなら驚きですが。


だけど、例え人間がポケモンの力を手に入れられたとしても、それはとてもつまらない世界だろうなと思ってしまいます。

やっぱり、ポケモンと人は助け合ってこそ。
もちろん、時にはポケモンの強大な力が人間を傷つけてしまうこともあるでしょう。
逆に、ポケモンを制御しようとして、酷く扱う人間もいます。

それでも、共生の可能性を模索し続けるのが今作のテーマであり、ポケモンという世界における共通した課題なのかもしれません。


とはいえティムの父、ハリーのように望んでもいないのに相棒のピカチュウの肉体を手に入れてしまう人間もいますが…まあ何事にも例外は付き物ってことで。



  • 気になったところ

“名探偵”と銘打っておきながら推理要素が少なかったのはちょっと残念でしたが、ここまで要素がパンパンに詰まってるともう入る余地なさそうですね…

推理を楽しみたいなら原作ゲームで!って割り切るべきなのかもしれません。
ていうかこんなに大々的に映画の宣伝してるのにゲームの方はセールとかしないんですかね…?(もししてたら教えてください)


ポケモンの使い回しを指摘する声もありますが、1匹1匹の造形にどれだけの時間と労力がかかっているのかを想像すると…
ゲームの方でも地方ごとに出やすいポケモンは違いますし、ライムシティではニューラとかエイパムが流行ってるんだよきっと


あと何よりもピカチュウがかわいすぎてストーリーが頭に入ってこないのが大問題!
ピカチュウとティムが父親についてシリアスな話をしているシーンでもピカチュウがかわいすぎて、なんでティムと父親が疎遠になったのかよくわかんなかった…

こるから見る方でストーリーを楽しみたいという人は、涙を飲んでかわいいポケモンたちを見ないようにするか、複数回見に行くかを選ばなくてはなりません。私はもう一度見に行くことを選択しました。



  • その他思ったこと

・最初のカラカラ、あんな原っぱで泣いてたらバルジーナに食われるんじゃないかとヒヤヒヤしたけど、ウォーグルの方が優勢な世界で良かった…

・そういえばワシボンとかウォーグルが登場したのは、やっぱりアメリカだと鷲は身近な鳥だから…なんですかね?(アメリカ合衆国の国章に鷲が描かれているため)


・吹き替え版で見たのですが、アニポケでお馴染みの声優さんがたくさん出演していて非常にニヤニヤしました。ポケモン達の声優さんも。
俳優さんの吹き替えは批判されることもあるけど、今回は皆さん上手くてそこまで違和感はなかったです。(私が仮面ライダードライブの頃から竹内涼真びいきなせいもある)

だけど序盤で出てきた竹内涼真(本人)のポケモン主人公感やばかったですね…日本で実写ドラマする時は絶対主役してほしい(日本でこのクオリティの実写ドラマは無理な気がするけど)


・あと個人的に気になったキャラ。
最初に出てきたティムの友達(cv梶裕貴)!
いや流石に演技上手くて安心して聴けるなーと思ってたんですけど、母親を亡くして父親とも疎遠なティムに相棒として薦めるポケモンがカラカラって…しかも理由は孤独だからって…
人の心がわからないシトロン(アニポケXYで梶裕貴が演じたレギュラーキャラ)かよ…


・エンディングがくっっっっそエモい。この時ほど日本人に生まれて良かったと思った日はない。



というわけで、まだまだ語り足りませんが感想はこの辺にしたいと思います。こうしている間にももう一度見たくてたまらなくなってきました…名探偵ピカチュウは見る精神安定剤

ポケモンに対する思い入れが深い人ほど楽しめることは間違いありませんが、ポケモンを知らなくても十分楽しめるエンターテイメント作品だと思いますので、まだ見ていない方は是非是非見て頂きたいと思います!!

それでは!!