猫の額より尚狭い

適当に書き散らしていけたらいいと思います

新劇場版しか見てないけどシンエヴァの話していい?(※ネタバレ有)

いいよ!!!!!

 

ということで話します。見てから3日経ってるけど。

 

 

端的に言って今回めちゃくちゃ好みでした。

普遍的な人間の物語という感じで。

 

正直エヴァってよくわからないしあんまり好きじゃないな…と思ってたんですよね。

シンジくんをどれだけいじめたら気が済むんだよ!!この悪魔!!とか思ってたけど全然そんなことはなかった。ていうかむしろもっと悪魔っぽい作品いっぱいあるし(何とは言わんけど進〇の巨人とかチェーン〇ーマンとか)。

そういう真正の悪魔クリエイターに比べたら庵野秀明はめちゃくちゃ人間味あふれてるじゃん。むしろ人間味しかない。

今考えるとこの物語は別にシンジくんをいじめたくて作ってたわけじゃなくて、監督自身が感じてる世界の生きづらさをそのままシンジくんに代弁させてただけなんだな…なんてそんなこと今更気づいたのかよとか言われそうですが。

 

まだ何も知らない子供がわけもわからないまま辛い現実に放り込まれて立ち止まる時間も与えられず選択肢も選べないまま傷ついていく…みたいな話がすごく苦手なので、今回の『シンエヴァ』はシンジくんにゆっくり自分と向き合う時間があって本当によかったと思います。

シンジくんなんだかんだ言っても本当はめちゃくちゃ強い子だし、感傷に浸る時間と見守ってくれる大人さえいれば1人でも立ち上がれるんだよない。今まではそれらが不足していただけで。

 

にわかもにわかなんで深いことは全く言えないんですけど、現実と向き合う勇気をくれるし、人間と関わることって本当に素晴らしいことだと思わせてくれる映画でした。

別にエヴァにそこまで思い入れないはずなのに、なんか最初から最後までぐっちょぐちょに泣いてしまった。なんならアヤナミ初期ロットが田植えするとこでさめざめ泣いてた。あまりにも幸せな光景過ぎて。

あとゲンドウが列車の中でシンジに「大人になったな」っと言うシーン。望んでいた結末にやっとたどり着けたことに安堵してめちゃくちゃ泣いてしまったけど、私よりもっとエヴァに思い入れがある人が見たら死ぬほど感慨深いんだろうな…

 

全てのキャラが収まるところに収まったという感じで、本当に良い最終回だったと思います。ミサトさんはあんなところで死なないでちゃんと息子と向き合えよという感じですが、まあいつもノリで突っ込んで何とかしちゃう人だから死にざまもあんな感じがふさわしいのかもなとも思ったり。それにしても息子に「加持リョウジ」ってつけるのはどうなんですかね…Qの居酒屋ネタやミサトさんの声真似ネタはもう当分擦られなさそうですけどその代わりに息子ネタでひとしきりネタにされそうな気がしますね(未来予測)。

それにしても「エヴァは難解そうに見えて本質は人と人とのつながりの話」という事前知識なしでいきなり見たら「何だこれ?」ってなってたかもしれないし、こんな時ばかりはTwitterに感謝ですね。(Twitterのせいで見方が歪んでると言えなくもない)

 

アスカとケンスケがくっついたのは賛否ありそうですけど個人的にはさもありなんと言う感じです。そりゃ14年も経ってればそういうこともあるよ。ていうか2、3人別の男と付き合っててもおかしくないって。

個人的にカップリングという基準で作品の評価を決めるのはどうなんだと思ってる人間なので、本人同士が幸せなら別に何も口出しすることはないですね。同様の理由でシンジとマリも別にいいんじゃないかと思います(というか実際付き合ってる確証はないしね)。

そもそもヒロイン論争みたいなものってあんまり好きになれないんですよね…明確にヒロインたちが主人公に好意を持ってるラブコメとかならまだしも、ポケモンとかエヴァみたいな作品で誰が主人公とくっつくかを論じることはあんまり意味がないと思うんですけど…どのヒロインが好き?みたいなことならともかく…

まああまりにも唐突にぽっと出のヒロインに主人公をかっさらわれる、みたいなのは私もちょっとどうかと思いますが。

 

ちょっと話が脱線しましたけど、まあとにかく面白かったし、今までエヴァを敬遠してた人たちにも薦めたい作品だと感じました。私も新劇場版を一度見返したいと思いますし、テレビシリーズと旧劇場版も見てみようと思います。